HDD信頼性講座
2016年09月 HDD信頼性講座
ビッグデータ時代を迎え、デジタル情報量は爆発的に増大しています。
2020年には全世界で44ゼタバイトを超えるものと推定されています。
この膨大な情報を蓄えている媒体の主役はHDDであり、これに代わる高速大容量の媒体/装置は存在しません。
従って、HDDの信頼性の実態を知り、データ消滅を防ぐ施策を施すことはこの上もなく重要な課題であります。
そのため本講座では、HDDの信頼性や障害に関わる種々の基礎知識、定義、課題、実態並びにデータのバックアップ、長期保存方法について学びます。
さらに有限寿命の媒体に蓄積された情報を永遠に継承する命題についても言及いたします。
本講座はHDDの設計、製造を専門分野とする方々は勿論、PCや情報家電に採用するHDDを選定し、 搭載する部門の方々や、HDDのエンドユーザーとしてHDD搭載のPC、情報家電等をご使用の方々を対象に、その信頼性の本質と適切な使い方を分かり易く解説致します。
- 日 時
- 2016年09月28日(水) 13:00〜17:00
- 場 所
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IDEMA JAPAN 事務局会議室
東京都港区西新橋2-11-9 ワタルビル
JR新橋駅 烏森口 徒歩10分
東京メトロ銀座線 虎ノ門駅3番出口、徒歩5分 - 参加費
- 会員: 20,000円 非会員: 40,000円
- 講 師
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林見芳男
元 富士通株式会社 ストレージプロダクト事業本部長付
HDDの品証、評価、製造、購入(SQE)、CMSについて永年にわたり経験 - 対 象
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HDDの信頼性の実態やデータ保存方法などを知りたい方々/ HDDを搭載する機器の設計・品質管理に携わる技術者・管理者/
データストレージシステムやPCメーカー関係者・管理者/ HDD設計・製造・検査・品質管理などに携わる技術者/
これからHDDの設計や品質などに携わる方々 /一般PCユーザ
講演内容
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1.信頼性を知る
- 信頼性の基礎
- MTBF を理解する
- ARR/AFRとは
- MTBFとAFRの関係 -
2.HDD信頼性の現実
- HDD障害の内容
- 信頼性に影響する要因
- AFRの例 -
3.信頼性/品質保証試験
- 品質保証
- 設計品質の確認
- 信頼性試験 -
4.HDDの高信頼性を確保するための技術
- 性能と信頼性の両立
- HDD技術の進化(面記録密度とヘッド浮上量の変遷)
- トライボロジー
- 機構部 -
5.稼働中HDDの信頼性を確認する
- S.M.A.R.T.
- Attribute
- その他機能
- S.M.A.R.T.の使い方
- ベンチマーク
- S.M.A.R.T.データ
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6.HDD障害への備え
- アーカイブ保存
- バックアップ
- RAID