Symposium / フォーラム
6月Symposium【オンライン】エナジーアシスト磁気記録の動向
新型コロナウイルスの影響でニューノーマルな働き方が一般化し、IT関連の社会基盤がますます重要になっています。
データストレージ業界も高性能で低コストのストレージ提供が求められており、ハードディスクドライブ(HDD)の大容量化の新たな技術としてエナジーアシスト磁気記録が注目されています。
エナジーアシスト磁気記録は、従来の垂直磁気記録技術で限界が見え始めている磁気ヘッドの記録性能を磁気以外のエネルギーを利用することにより向上し、HDDの面記録密度を大幅に増加させる技術です。
HDD、磁気ヘッド、磁気ディスクメーカーでマイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)や熱アシスト磁気記録(HAMR)の開発と製品化が進められています。
本Symposiumでは、SMRやエナジーアシスト磁気記録の技術動向や研究開発の取り組みについて、ストレージ業界の第一線で活躍する専門家を講師に迎え解説が行われます。
最新の磁気記録技術の現状と展望を総合的に把握し、業界の最新情報を得る絶好の機会です。
参加お申込みのご登録をしていただければ、会員企業以外の方も無料で聴講可能です。
ぜひ、この機会をご活用いただき今後の業務に生かしていただければ幸いです。
奮ってご参加ください。
- 日 時
- 2023年6月21日(水) 13:00〜17:30
- 場 所
- zoomによるオンライン講演
- 参加費
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IDEMA会員 一般(非会員) 6月21日(水) 無料 無料 講演資料 ダウンロード可 ダウンロード不可
※2012年度より、印刷資料の配布はしておりません。
セミナー終了後に、公開可能な資料のみ公開いたします。
各自必要な方はダウンロードしてください。
※資料をダウンロードできる対象の方は、会員企業 / 個人会員 / Academia会員の方になります。
非会員企業の方は、資料ダウンロード不可になります。ご了承ください。
参加されない方への資料転送、複写はご遠慮ください。
★ 2023年6月21日(水)Symposium 報告 こちらから!
2023年6月21日(水)
- 13:00-13:10
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開催挨拶
IDEMA JAPAN会長
高野公史 氏
- 13:10-13:50
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エネルギーアシスト記録方式適用ニアライン向けハードディスクドライブ開発
<資料>東芝デバイス&ストレージ株式会社
ストレージプロダクツ設計生産統括部
先行技術開発部
竹尾昭彦 氏世の中の情報蓄積ニーズはより強くなっており、現在実用化されているストレージデバイス全てをもってしても保管しきれないほどに情報量の増大はとどまることを知らない。
このような社会の要求に答えるべく、エネルギーアシスト記録を活用することによるハードディスクドライブの大容量化開発が進められている。
本講演では現在実用化されているFC-MAMR(磁束制御型マイクロ波アシスト磁気記録)技術、次の技術として期待されているMAS-MAMR(磁気共鳴型マイクロ波アシスト磁気記録)技術、HAMR(熱アシスト磁気記録)技術開発の課題と進展について紹介する。
- 13:50-14:30
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Assisted Recording for Advancing Recording Densities: MAMR and HAMR
<資料>TDK Headway Technologies Inc.
Chief Technical Officer
Moris Dovek 氏Spin Torque Assisted Recording (aka MAMR) has already stepped in to extend conventional PMR recording by a few generations. Heat Assisted Recording (aka HAMR) is the technology of choice promising significant breakthroughs in areal densities of 3 Tbpsi and beyond. Challenges and opportunities for both technologies will be addressed.
- 14:30-15:10
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エネルギーアシスト用メディアの開発方針
<資料>株式会社レゾナック・エレクトロニクス
研究開発センター
橋本篤志 氏エネルギーアシスト記録方式のHD用メディアでは、マイクロ波および熱によるエネルギーを効率的に磁化反転に利用するために、メディア全体の層構造の設計が重要となる。
そのためには、メディアのシード層や磁気記録層の微細構造制御が極めて重要となる。
本講演では、エネルギーアシスト記録用メディアの開発状況及び設計指針について考える。
- 15:10-15:20
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Break
- 15:20-16:00
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Overview of Areal Density Growth and Productization with Energy-Assisted Recording and SMR
<資料>ウエスタンデジタルテクノロジーズ合同会社
RSS Technology Development
Senior Director
池田政臣 氏世界で生み出される年間あたりのデータ量は、年率20%以上で増え続けている。
一方、その殆どはストレージに保存されておらず、より多くの容量を提供し、データの保存が可能な割合を上げていく事が求められている。
そのためには記録密度の継続的な上昇が必要であり、尚且つコールドストレージのように異なるマーケットにも機会がある。
SMRやePMR・HAMRといったエナジーアシスト記録の採用により、記録密度がこの先どのように発展し、これらの異なる技術が市場で如何に共存していくのかを考察していく。
- 16:00-16:40
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Glass Substrate for High-capacity HDD
<資料>HOYA株式会社
MD Division
New Process Concept Development Group
Manager
深田順平 氏近年HDDは、熱やマイクロ波のエナジーアシストによる面記録密度の向上と多プラッタ化(基板枚数増加)によって大容量化が実現されている。
HOYAはガラス基板メーカーとして、これらの技術トレンドに適合するガラス基板の開発を進めてきた。
その結果、高温プロセスと他プラッタ化に対応可能なガラス基板を開発し、厚みが0.4mmの基板で12枚化が実現可能であることが示された。
- 16:40-17:20
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FePt熱アシスト磁気記録媒体の開発と展望
<資料>国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)
磁性・スピントロニクス材料研究センター 磁気記録材料グループ
グループリーダー
高橋有紀子 氏IoTならびにDXの進展によるデジタル情報の爆発的な増加に伴い、データーセンターで用いられるハードディスクドライブ(HDD)の大容量化が求められている。
私たちは2008年にFePt媒体のプロトタイプを世界に先駆けて開発した後、材料科学的な観点からFePt媒体の実用化に貢献してきた。
現在は4 Tbit/in2を実現するための材料開発を進めている。
講演では、これまでのFePt媒体の開発について簡単に紹介した後、最近進めているデータ駆動型研究・磁化ダイナミクス解析・超高密度を実現するための将来技術について紹介したい。
- 17:20-17:30
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Closing
委員長
霜越正義 氏