Symposium / フォーラム
【オンライン】IoT、AIで世の中はどう変わっていくか。そしてストレージメディアはどう変革すべきかとそれを支える最新技術動向
デジタルデータの利活用がサイバー空間から現実空間にも広がりつつある中、パソコンやスマートフォンだけではなく、多くの機器がネットワークに接続され、生成されたデジタルデータを高度に活用するIoT化が進展しています。また、統計的手法の適用が困難だった音声認識や画像認識の領域でもAIを活用することによって、実用可能なレベルの精度を出すことが可能になりつつあります。
IoTやAIの発展により、世の中のあらゆる事象をデータとして取得できるようになりつつある今、取得したデータから新たな価値を創造し、ビジネスや生活にフィードバックするという動きが加速しています。ITで処理できる世界は日々拡大を続けており、データ量やデータの種類も飛躍的に増大しています。そのためにはデータを支える技術が必要であり、革新的なストレージがこれからのIoT、AI時代を支えると言っても過言ではありません。
本年のDISKCONでは、このストレージの主役であるHDDの新技術開発への取り組み、日本を代表するポータルサイトでのデータの運用方法、AIの最前線と産業への応用、 HDDを中心としたストレージ市場の足元の状況および中長期的な見通しについての講演を企画いたしました。
尚、新型コロナウイルス感染症が世界中に広がっており、日本国内においても予断を許さない日々が続いている状況を鑑み、来場者、出展者ならびにDISKCONに関わるすべての皆様の安全を最優先に考慮した結果、DISKCON2020は通常開催を見送り、Zoomによるオンラインでの開催に決定いたしました。
IDEMAでは初めてのオンラインセミナなので、今回は特別に、参加費は会員・非会員ともに無料といたしました。また、100名限定ですので、参加登録に期限を設け、登録者が多い場合は会員を優先させて頂きます。
- 日 時
- 10月5週連続 木曜日 10月1日(木)15:00- / 10月8日、15日、22日、29日(木)14:00-
- 場 所
- zoomによるオンライン講演
- 参加費
-
IDEMA会員 一般(非会員) 10月5週連続 木曜日 無料 無料
※ 2012年度より、印刷資料の配布はしておりません。
Webにて事前に資料を公開いたします。
各自必要な方はダウンロードし印刷してください。
資料をアップしましたら、お知らせいたします。
開催日の1週間前ぐらいに別途、メールでご連絡させていただきます。
※資料閲覧は参加される方、限定のお知らせです。
参加されない方への資料転送、複写はご遠慮ください。
2020年10月1日(木) 1週目
- 15:00-16:00
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ダブルマグネット磁気転写による超高速サーボ信号記録
<資料>茨城大学大学院
准教授
茨城大学工学部付属グリーンデバイス教育研究センター
副センター長兼務
小峰啓史 氏従来のサーボトラックライターに比べて、桁違いに高速でサーボ信号を記録出来る磁気転写技術の研究である。 従来転写マスターでは、高密度化に対して十分な記録特性が得られないという問題があった。 本講演では、ダブルマグネットマスター 媒体という新しいマスター媒体を提案する。 記録特性をシミュレーションにより検討した結果、従来マスター構造に比べて、ダブルマグネットの採用により大幅な記録性能改善と高密度サーボ信号記録が可能となる。
2020年10月8日(木) 2週目
- 14:00-15:00
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人工知能の最前線(AI)と産業への応用
<資料> ※資料アップしました!(10/7)技術ジャーナリスト(元日経エレクトロニクス編集長)
今井拓司 氏人工知能(AI)技術は順調に進化を遂げている。人が書いたものと見分けがつかない文章を生成するAIなど、世間を驚かせる新技術の発表が依然として後を絶たない。産業分野での活用も本格化し始めた。米国の先進企業では、AIを応用したシステムを継続的に運用する基盤の整備が進んでいる。本講演ではAIの最新の研究・応用事例を紹介し、AIを前提にした企業やシステムのあり方を考察する。
2020年10月15日(木) 3週目
- 14:00-15:00
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微粒子型垂直磁気記録媒体の高密度記録機構
<資料>東北大学
工学研究科
特任教授
村岡裕明 氏垂直磁気記録が示したように、Trilemmaは磁気記録の高密度化を制約する限界論というより高密度化へのアプローチと理解される。 その際に、塗布媒体以来HAMRやMAMR、さらにビットパターン媒体(BPM)まで記録媒体の微細磁気構造として共通の前提となっているのが微粒子型媒体構造であることは注意すべきと思われる。 ビットを10nm以下の微細間隔で正しく磁化反転させて記録しそれを誤りなく読むためには、急峻な記録磁界勾配のヘッドと高い粒子間分離と均一な粒子構造を持つ記録媒体が求められる。 ビットの熱安定性の前に記録媒体の反転磁界分布が記録密度を制限する可能性もある。地道な記録ヘッドと記録媒体の記録機構の議論とその改良が重要である。
2020年10月22日(木) 4週目
- 14:00-15:00
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ASRCでの最新ストレージ技術動向
<資料>東芝デバイス&ストレージ株式会社
ストレージプロダクツ設計生産統括部 先行技術開発部
情報ストレージ研究推進機構(ASRC)
技術委員会 日本技術委員長
竹尾昭彦 氏情報ストレージ研究推進機構(ASRC)は2017年より日米合同の情報ストレージ技術に関する産学コンソーシアムとして活動を続けている。 本講演ではアシスト技術等を中心にハードディスクドライブを主体とした情報ストレージ機器の大容量化技術の最新の研究開発状況を紹介する。
- 15:00-16:00
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Updated Storage (HDD and SSD) Market Outlook
<資料>
第1グループ
楠本一博 氏近年のHDD市場は台数ベースでは減少の一途ではあるものの、主にNLドライブ市場の拡大とさらなる大容量化によって、容量ベースでは右肩上がりの成長が続いている。 また2020年前半にあっては、コロナ禍で各ドライブメーカーや一部部材メーカーの生産体制が揺らいだ一方、アフターコロナを踏まえたストレージ需要の変化は今後どの ような形で表れるのか。さらにはようやく日の目を見つつあるHAMR/MAMRの製品動向を追うと共に、本プレゼンテーションではHDD市場を中心に足元の状況および中長期 的な見通しを明らかにする。
2020年10月29日(木) 5週目
- 14:00-15:00
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ヤフーを支える大規模オンプレミスなインフラ環境
<資料>
サイトオペレーション本部 インフラ技術2部 ストレージ1
リーダ
沼田晃希 氏
ヤフー株式会社 テクノロジーグループ システム統括本部
サイトオペレーション本部 インフラ技術2部 ストレージ1
三添匠 氏
ヤフー株式会社 テクノロジーグループ システム統括本部
サイトオペレーション本部 インフラ技術1部 SA開発
藤見和英 氏ヤフーは自社インフラをオンプレミス環境で調達、運用、管理している。 本セミナーでは、ヤフーのインフラエンジニアから「自社のオンプレミス環境紹介」「DCのBCPに対する取り組み」「OCP,HDD,SSDなどのサーバの取り組み」について ご紹介する。