セミナー
ストレージ技術の最新動向 〜 超テラビット記録の実現へ向けて 〜
インターネットに接続するデバイスは年々その数を増している。スマートフォンやタブレットといった端末の他に、IoTのセンサーが加わることで、その端末数は2020年には2015年の約2.2倍になると予測されており、そのデバイスから生み出されるデータ量は2020年には現在の10倍になると予測されている。このデータを保存するHDDや光ディスクにも更なる高記録密度化・大容量化が求められており、そのための新技術の研究開発が精力的に行われている。
IDEMA JAPANでは、10月20日(金)最先端の研究者を講師に迎え、INTERMAG 2017の概要、超高密度磁気記録の材料研究、ASRCのトッピクス、データ復旧、業務用光ディスクについて講演をして頂きます。
最新の動向や研究成果に触れる良い機会であり、講演者や出席者同士の情報交換ならびにネットワーク作りにもご活用いただけるかと思いますので、皆様のご参加をお待ちしております。
終了後には懇親会を開催いたします。幅広い人脈の構築、情報交換等にお役立てください。
- 日 時
- 2017年10月20日(金) 13:00〜17:00(終了後、懇親会)
- 場 所
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日立金属・高輪和彊館
〒108-0074 東京都港区高輪4-10-56 地図
電話:03-3443-1717
<交通>
JR品川駅 高輪口より徒歩10分
- 参加費
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IDEMA会員 一般(非会員) 10月20日(金) 25,000円 50,000円
- 13:00-13:10
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開催挨拶
IDEMA JAPAN 会長
釘屋文雄 氏
- 13:10-13:50
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磁気異方性材料「L10型FeNi」の人工合成とINTERMAG 2017の概要報告
東北大学
金属材料研究所 先端エネルギー材料理工共創研究センター
准教授
水口将輝 氏希土類元素あるいは貴金属元素を含まない、新しい永久磁石材料の開発が進展している。我々は、自然界では隕鉄の中にのみ存在が確認されているL10型FeNi規則合金に注目し、その人工的な作製と評価に関する研究に取り組んできた。講演では、Fe層およびNi層を交互に積層する単原子交互積層法やスパッタ法を用いた薄膜試料の作製とそれらの特性評価に関する結果について概説する。また、4月にダブリンで開催された国際会議: IEEE International Magnetics Conference, INTERMAG Europe 2017における、磁性材料・スピントロニクスに関する発表の概要を報告する。
- 13:50-14:30
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データアーカイブに向けたストレージメディアの検討
ソニービジネスソリューション株式会社
マーケティング部 アーカイブビジネス推進担当
千明悟 氏増加の一途をたどるアーカイブデータの保存について着目。 「大容量化」「保存期間の長期化」「運用コスト」「アクセス頻度」などデータアーカイブにまつわる課題に向けた最新技術情報とともに、HDD/テープストレージ/業務用光ディスクのメリットを比較しながらストレージメディアを紹介する。
- 14:30-15:00
休憩
- 15:00-15:40
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超高密度磁気記録のための材料研究
国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)
フェロー・磁性・スピントロニクス材料研究拠点長
宝野和博 氏HDDが将来にわたり基幹ストレージデバイスであり続けるためには、記録密度の持続的な向上が必要である。垂直磁気記録方式の記録密度がほぼ飽和に達しつつあるために、熱アシスト磁気記録(HAMR)やマイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)移行のための研究が精力的に行われている。本講演ではHAMRなならびにMAMRで2 Tbit/in2超の記録密度を達成するために必要とされるFePt-C系磁気記録媒体、狭ギャップ高感度磁気センサー、スピントルクオシレーター開発にかかわるNIMSにおける材料研究を紹介する。
- 15:40-16:20
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大切なデータの消失からお客様を守るデータ復旧ビジネスについて
アドバンスデザイン株式会社
企画広報室
西本有佑 氏記憶メディアはいくら大切に使っていてもいつか必ず壊れてしまう。 その"いつか"が来てしまった時、大切なデータを失ってしまわないようにデータの復旧サービスがある。日頃馴染みのないデータ復旧というサービスについて、業界動向や事例を交えてご紹介する。
- 16:20-17:00
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新ASRCの立ち上げと最新ストレージ技術の紹介
ASRC Japan 運営委員長
Western Digital
濱口雄彦 氏ストレージ研究推進機構(旧組織名SRC)は、ハードディスク関連の技術を産学共同で研究開発することを目指して1995年に設立された非営利団体である。その兄弟組織であるASTCは、米国を中心に2011年より活動を開始している。この度、SRCとASTCを統合して新組織となるASRCを立ち上げる運びとなった。日本だけでなく米国で開催される研究報告会にも参加できるなど、大幅な活動内容の増強となる。新しいASRCの運営体制や、日米の研究報告会より最新のストレージ技術を紹介する。
- 17:10-
懇親会