Symposium / フォーラム
PCの先、新たなHDDアプリケーションの立上り
HDDの主要アプリケーションであるPCの出荷台数は減少傾向にあります。
その減少分を埋め、さらに積み上げる勢いで、スマートフォンやタブレットの出荷台数は伸びていますが、それらで使われるストレージのほとんどはフラッシュメモリです。
今後、HDD産業を活性化していくためには、次の中核アプリケーションであるクラウドやデータセンターの大きな伸長が必要です。
そして、その鍵は、今、社会や産業を巻き込んだ大きな波となりつつある、ビッグデータにこそあるのかもしれません。
IDEMA JAPAN(日本HDD協会)では、「PCの先、新たなHDDアプリケーションの立上り」と題して二日間にわたり、HDD関連企業のVIP、アナリスト、業界を代表する研究者、技術者をお招きし最新の業界動向、技術動向、アプリケーション動向について語っていただくフォーラムを企画いたしました。
一日目は、HDD業界に精通されているアナリストによる市場動向講演、HDDメーカを代表される方々のVIP講演に引き続き、2件の特別講演、すなわちHDDの重要なアプリケーションであるデータセンター事例に関するご講演に関するご講演を用意しております。
そして、その後は、講演者によるパネルディスカッションと恒例の懇親会を開催いたします。
二日目は、前半に、HDDやストレージに関する最新技術成果について、研究者、技術者の方々より技術/アプリ講演を頂き、後半は、セキュリティ分野、運転支援用の3次元地図作製、クライアントコンピューティング環境、災害復興の各場面で、今どういう動きがあり、ビッグデータやストレージがどう活用されていくのかについて、特別講演を頂きます。
HDD産業が今後どうなっていくかを見通す良い機会になると思います。
情報の共有ならびにネットワークの拡大にご活用いただきます様、大勢の皆様のご参加をお待ちしております。
- 日 時
- 2014年6月5日(木)〜6日(金) 両日10:30〜17:00
- 場 所
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大田区産業プラザ 4階コンベンションホール
東京都大田区南蒲田1-20-20
京浜急行「京急蒲田」駅より徒歩約3分
※京浜急行の下り線高架化により、2012年10月21日から踏切が無くなりました。
※会場は、複合施設のため他のお客様も利用されます。
電車などの公共交通機関でお越しくださいます様お願いいたします。 - Platinum/Western Digital
- 参加費
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IDEMA会員 一般(非会員) 5日(木)または6日(金)のみ: 35,000円 70,000円 5日(木)と6日(金)の両日 50,000円 100,000円
※ 2012年度より、印刷資料の配布はしておりません。
Webにて事前に資料を公開いたしますので、各自必要な方はダウンロードし印刷してご持参ください。
資料をアップしましたら、お知らせいたします。
フォーラム開催日の1週間前ぐらいに別途、メールでご連絡させていただきます。
2014年6月5日(木) 1日目
- 10:30-10:40
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開催挨拶
IDEMA JAPAN 会長
株式会社 HGSTジャパン 新事業推進本部 本部長
釘屋文雄 氏
Session 1. 市場動向
- 10:40-11:20
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Examining the Cloud, Hyperscale, & Enterprise Storage Markets
TrendFOCUS, Inc.
President
Mark Geenen 氏The core elements of HDD and SSD markets are shifting.
The PC market is evolving and storage requirements from consumer electronic devices is changing. However, storage demand from the data center is booming and will create opportunities -- and challenges -- for the entire storage supply chain. - 11:20-12:00
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Ecosystem Evolution Creates New Storage Opportunities
Western Digital Corp.
Senior Vice President, Marketing
Richard E. Rutledge 氏Storage serves a core role in the Digital Universe and a continuing role across today's secular growth trends of "Mobility", "Cloud", "Home", and "Internet-of-Things".
Change is constant and with it comes the needs to refocus investments to align with secular growth trends and deliver business growth.
The role of HDDs, NAND/SSD, Optical, and Tape storage is changing, especially as each faces technology and commercial challenges to align to the demand opportunities of the Digital Universe. - 12:00-12:50
昼食休憩
- 12:50-13:30
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Cows, Machines & Storage - They are all related!
Seagate Technology LLC
VP, Media R&D
Steve Hwang 氏Traditionally, storage industry has seen a 40-50% annual growth in the past 20 years. With the proliferation of digital devices, this trend is expected to continue or even accelerate.
Many companies are exploring ways to mine this BIG DATA with analytics and decision making tools to derive VALUE.
All this explosive data growth and value of BIG DATA provide a perfect opportunity for the storage industry. Technology innovations, like Shingled Magnetic Recording (SMR) and Heat-Assisted Magnetic Recording (HAMR), are key enablers to meet the areal density demand. - 13:30-14:10
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The New HDD Reality
HGST,Inc.
SVP, Worldwide Marketing & Sales Operations
Mark Grace 氏HGST will explore how enterprise and cloud datacenters can efficiently and effectively manage the deluge of data being produced by new advancements mobility, cloud computing, social media and big data analytics.
HGST will cover hardware and software products that can be used to achieve the highest performance at the lowest total cost of ownership (TCO) through a complete portfolio of HDDs, SSDs, software and solutions. - 14:10-14:30
休憩
- 14:30-15:10
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Toshiba storage strategy and HDD technology review
株式会社 東芝 セミコンダクター&ストレージ社
HDD技師長
服部正勝 氏東芝のストレージ戦略、特にHDDビジネスの戦略を最新の技術動向を交えて解説する。タブレットや、スマートフォーンの普及により、2.5インチHDDビジネスは、市場が縮小傾向にある。一方で、データセンター向けに大容量のHDDに対する需要は増加している。
こうしたICT社会の変化に対応し、東芝は、HDD事業を始めとした、ストレージの戦略を見直している。2.5インチの差別化戦略、3.5インチ、エンタープライズでの事業拡大の戦略について概説する。 - 15:10-15:50
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Now and the Future of Container Data Center
サービスオペレーション本部 データセンターサービス部
部長
久保力 氏2011年4月、島根県松江市にクラウドサービスの基盤として構築された日本初の外気冷却方式コンテナ型データセンターのこれまでの取り組みと今後の展開について紹介する。
- 15:50-16:10
休憩
- 16:10-17:00
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【モデレーター】
TrendFOCUS, Inc. Mark Geenen 氏
【パネリスト】
Western Digital Rich Rutledge 氏
Seagate Technology LLC Steve Hwang 氏
HGST,Inc. Mark Grace 氏
株式会社 東芝 セミコンダクター&ストレージ社 田中陽一郎 氏
株式会社 インターネットイニシアティブ 久保力 氏 - 17:05-
懇親会 (4F Forum会場の隣)
- 10:30-11:10
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INTERMAG 2014 レポート
助教
菊池伸明 氏5/4?5/8にかけてドイツ・ドレスデンにて行われた国際会議INTERMAG conference 2014について、HDDに関するセッションを中心に概括する。
- 11:10-11:50
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白金族フリー垂直磁気記録材料の開発 〜 新しい磁気記録媒体の提案 〜
筑波大学
数理物質系物理工学域
教授 喜多英治 氏
准教授 柳原英人 氏白金族金属は、今日HDD媒体において記録層や裏打層の高機能化に不可欠な元素であるが、一方でその供給構造は常に不安定である。
本講演では元素戦略的な観点から、白金族金属を用いずに酸化鉄を中心とするスピネルフェライト薄膜構造を制御することで垂直磁気異方性や層間結合を発現させる我々の取り組みについてご紹介したい。 - 11:50-12:30
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テープストレージの今後の展開
富士通株式会社
ストレージシステム事業本部 ストレージソリューション事業部 テープシステム開発部
部長
橋本恒二郎 氏2013年12月日経コンピュータやNHKで取り上げられた「磁気テープ、まさかの復権」のニュースについて、テープが取上げらた背景を、使用事例や市場動向から説明する。
また、最新のテープの技術動向から今後のテープストレージについて説明する。 - 12:30-13:20
昼食休憩
- 13:20-14:00
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ストレージシステムの最新動向
株式会社 日立製作所
横浜研究所 運用管理システム研究部
主任研究員
江丸裕教 氏増え続けるデータへの対応や、データ利活用に対するニーズの高まりなどにより、ストレージに求められる要件が変化しつつある。
- 14:00-14:40
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セキュリティとは何か? 〜 その本質的定義と体系的実現方法について 〜
セコム株式会社
IS研究所 リスクマネジメントグループ
グループリーダー
甘利康文 氏「セキュリティ」は、現代社会に不可欠な要件の一つであるにもかかわらず、その意味の曖昧さから、文脈によって色々な意味合いで使われることが多い。
本講演では、世の中の様々なケースを考察し抽象化することで導出した、文脈によらないセキュリティの本質的定義と、それを体系的に実現するフレームワークについて論ずる。 - 14:40-15:20
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次世代自動車開発向け 高精度3次元地図のご紹介
アイサンテクノロジー株式会社
プロダクトソリューション事業本部
部長
佐藤直人 氏 - 15:20-15:40
休憩
- 15:40-16:20
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デスクトップ仮想化最前線
〜 クライアントPC課題解決へのマイルストーン 〜株式会社 日立製作所 情報・通信システム社
ITプラットフォーム事業本部 事業統括本部
荒井達郎 氏クラウドサービスの活用やモバイル環境での利用の拡大など、クライアントコンピューティング環境は大きな変革を迎えてる。
これからの情報システム戦略を、最新動向、及びVDIシステムを自社内で活用・運用している経験を踏まえながらご紹介する。 - 16:20-17:00
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NHKスペシャル「震災ビッグデータ」 〜 東日本大震災の教訓から作る次世代防災 〜
NHK
報道局 社会番組部
ディレクター
阿部博史 氏約2万人の死者・行方不明者を出した東日本大震災。膨大な記録からは被害の実態だけでなく、避難・復興の課題が明らかになってきた。
その知見を次の大災害にどのように活かしていけばよいのか。ビッグデータを活用した最新の防災を考える。